生命保険に加入できないケースを職業・地位・病気について知りたい!

保険とは、多数の人がリスクに備えてお金を出し合い、積み立てる制度です。当然、多くの人からお金を寄せ合いますが、例えば明日死ぬかもしれない職業や病気の人と、健康で仕事も軽作業の人が保険料が同じでは不平等になりますよね。

このページでは、そういった加入を断られる、または他の人に比べて加入条件が厳しいケースをご紹介します。

生命保険に加入できない・加入が厳しい職業

仕事上、リスクの高い仕事をしている人は生命保険への加入が難しいケースがあります。

具体的に生命保険の加入が厳しい職業を見てみましょう。

スタントマン

ハリウッド映画でもよく見かける、体を張ったアクションをするスタントマンは高度かつ危険なシーンを専門に演じるため、事故で大けがをしたり命を落とすこともしばしばあります。実際、[スタントマン 死亡]で検索するだけでも検索結果が47万件もヒットします(重複する記事や関連記事もヒットするので、47万人も亡くなっているわけではありませんが)。

そんなスタントマンは「作品ごとの掛け捨ての保険のみ可」など、当然加入条件も厳しくなります。

テストドライバー(テストライダー)

自動車やバイクメーカー、あるいはそういった車両用のタイヤメーカーで、製品の開発・性能テストをするために車を運転して様々なデーターを収集・分析するテストドライバーも、他の仕事に比べて事故の可能性が高いです。

実際、新車をリリースする時に最高時速ギリギリまでスピードを出したりしますが(高速耐久)、スポーツカーともなると最高時速200km/hを出すこともあります。

条件が異なる車両に同じ部品を使っていて、部品の強度が足りず事故といったケースやエンジン回りでもトラブルがあったり…

そんなテストドライバーやテストライダーも一般の保険には入れません。

潜水士(潜水作業員)

危険職業従事者として外せないのが潜水士。名前のとおり、潜水用具を装着して海・湖沼などの水中・水底において何らかの作業をする人で、潜水夫とも言います。なお、ここでは潜水士免許試験に合格して免許を交付された、「労働安全衛生法に規定された国家資格としての潜水士」を指し、趣味などの目的で潜水する人は対象に入りません。
潜水士が行う作業は、海底調査や船舶の修理や清掃、災害時の救助活動、海洋土木工事での基礎の据え付けや溶接作業といった業務で、減圧症や窒素酔いといった高気圧障害が起きうる条件下での作業であり、当然生命に対するリスクも高くなるため、保険の加入を断られたりします。

生命保険に加入できない・加入が厳しい持病や症状

これは大半の人が知っていると思いますが、過去に大きな病気を患ったり、特定の持病がある人は加入条件を満たさないか、保険料が高く設定されます。

糖尿病

今や日本では13人に1人が罹っていると言われる糖尿病。糖尿病自体は尿に糖が混じるだけなので痛くもかゆくもないのですが、本当に恐いのは合併症です。特に「糖尿病腎症」「糖尿病網膜症」「糖尿病神経障害」といった重篤な結果につながるものや、それ以上に動脈硬化の原因となることも分かっており、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる症状にもつながります。その糖尿病と診断されると、当然そういった合併症やを併発したりするリスクが高くなりますので、一般の医療保険に加入することは難しくなります。ただ、近年は保険商品の種類も増え、糖尿病をはじめ、そういった重い病気があったり、罹った経験がある人でも加入できる保険商品(引受基準緩和型保険)も増えてきたので、調べてみることをお勧めします。
※なお、糖尿病と診断されても6年以内であれば、食事療法と運動療法を徹底することによって事実上「糖尿病を完治した」状態を維持できることが、糖尿病を寛解するための臨床試験で明らかになっているそうです(保険クリニックさんより)。ですので、諦めたり自暴自棄にならず前向きに治療に取り組みましょう。

高血圧

糖尿病と同じく、高血圧もまた、重大な病気を引き起こす可能性が高いため保険に入りにくいです。というのも、高血圧の状態が続くと血管が硬く狭くなり(動脈硬化)、さらに血圧が上昇するため、脳卒中や心臓病、腎臓病といった重大な病気を併発することが多いためです。

虫歯・歯周病

意外と知られていないのですが、虫歯になっていると「虫歯を治療してから加入の申し込みをしてください」と言われることがあります。これは虫歯そのものが危険なのではなく、歯周病の疑いがあるからです。
そして歯周病とは、近年様々な調査でリスクが知られるようになりましたが、極めて危険な生活習慣病なのです。詳しくは省略しますが、

狭心症や心筋梗塞、バージャー病の発症リスク、糖尿病の疑い、糖尿病悪化の原因、HIVウイルス活性化、動脈硬化の進行、また骨粗鬆症や関節炎、腎炎もまた、歯周病との関連が指摘されています

以上のような様々な、そして重篤なリスクがあります。糖尿病さえ入りにくいのに、その原因でもあり、しかも他にも命に関わる症状を引き起こす歯周病を保険会社が警戒するのは当然ですね。
なお、保険とは関係ありませんが、歯周病予防に最も重要なのはブラッシングです。歯科でも

頭痛

(執筆中です)あ

精神疾患の疑いがある症状

うつ病でも紹介しますが、精神疾患に罹っているいる方は、突発的に自殺を図るケースもあります。そのため、加入条件が厳しく、時には加入できないこともあります。

うつ病

うつ病は、実は死亡率が高い病気なのです。もちろんガンなどのように病気が進行して死ぬわけではなく、うつ病患者の場合、自殺による死亡が多くなります。
うつ病に対する自殺率は出ていませんが、自殺者の45-77%は気分障害(うつ病・双極性障害)という研究があります(藤田医科大学

不眠症

(執筆中です)い

風邪

実は風邪を引いているというだけでも加入にとってはマイナスになるのです。

というのも、風邪の原因は大半がウイルスであり、免疫が正常に働いていれば風邪の症状は出ません。

つまり風邪の症状が出るということは体内でウイルスが活発であることの証なのです。

そうなると、ウイルスの活動が患者の免疫に勝ってしまうと、肺炎などの重篤な症状にもつながります。

また、一見風邪と思われる症状でも、実は重い病気の自覚症状であるケースがあります。例えば咳は風邪の代表的な症状ですが、実は肺炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、ぜんそく(喘息)、肺がん、結核、喉頭炎、胸膜炎、肺水腫といった重い病気の自覚症状でもあるのです。

ただ、当然ですが「風邪を引く人は入れない」ということはなく、風邪が治ってから加入することになります。

月経異常・生理不順

(執筆中です)う

生命保険に加入できない・加入が厳しい地位

最後に、職業とも病気とも違うものの、生命保険に加入できないような地位をご紹介します。

妊娠中の女性

今でこそ出産におけるリスクも低下し、妊産婦死亡率は10万人に4人にも満たない(2016年度)ですが、1989年までは10人以上も亡くなっていました。それどころか1962年までは100人以上も亡くなっていたのです。日本の医療がいかに急速に発展したかわかりますね。

一方、保険の世界ではやはり、まだ出産に対するリスクから、妊娠中の加入を断る傾向にあります。何かあれば加入から1年以内に支払になりますから、他の加入者とのバランスもあるのでしょう。

反社会勢力の構成員

一般に「やくざ」や「暴力団」と言われている人たちも保険に入れません。入りづらい、ではなく入れません。

今や、一般の企業においても、取引先との契約で「反社会的勢力の排除に関する誓約」について、契約内もしくは誓約書として取るような社会である以上、当然ですね。

保険の加入もれっきとした契約です。「暴力団も加入している保険」となれば当然、保険会社も処罰対象になります。

なお、反社会的勢力の構成員も自賠責には入れます、というより自賠責の加入は義務です。もっとも、自賠責に入るために車を購入すること自体できないはずですが…

特定の銀行が紹介する保険に入れない場合

生命保険に入れない職業・病気・地位とは異なり、「保険そのものには入れるものの、特定の条件では申込をできないケース」もあります。

興味がある方は「銀行窓販の弊害防止措置ってなに?」をご覧ください。