台風被害を補償するその他の保険

火災保険に入っていれば台風の被害を補償してくれるのはわかったけど、他の保険はどうなっているの?

台風の被害に遭うのは建物や家財だけでなく、自動車や人も被害を受けるよね。それぞれどうなっているのか見ていくよ。
自動車保険
単に自動車保険に加入しているだけでは補償を受けられません。「車両保険」に加入している必要があります。車両保険には「一般型」と呼ばれるタイプと、補償範囲を狭くする代わりに保険料を抑えた「エコノミー型」の2種類が用意されていることが多いですが、いずれのタイプでも台風による被害の補償を受けることができます。
台風による被害はどのようなものがあるでしょうか。事例を見ていきます。

車両保険に加入している場合、台風だけでなく竜巻・大雪・降雹などの自然災害による損害も補償されています。
※地震・噴火・津波については補償対象外です。保険会社によっては特約で補償される場合があります。

自動車保険って、保険を使うと翌年の保険料が上がると言われているけど、台風の場合はどうなるの?

自動車保険は一般的に1~20等級に分けられていて、1年間事故がなければ等級が1つ上がり、自分に過失がある事故で保険を使うと翌年の等級が3つ下がるけど、自然災害のような事故では下がるのは1つだけ。そして、事故有係数適用期間も1年のみで済むよ。

万一、車両保険に加入していない場合でも、冠水した道路を走行中に落輪してしまった場合などは保険会社が提供している「ロードサービス」を利用できる可能性があります。

大雨が降ってきたら事故防止のためにも、なるべく車を運転しないようにしましょう。
傷害保険

台風で看板とか飛んできたものにぶつかってケガした場合は大丈夫?

その場合は「傷害保険」に加入していれば補償してもらえるよ。
生命保険・医療保険

ケガしたときに保険金が出る生命保険も補償の対象になりそうだね。

万一死亡した場合に保障してくれる生命保険も対象になるけど、「災害割増特約」や「傷害特約」など、事故や災害が原因で死亡した場合に保障が上乗せされる特約を付けている場合は、この特約からも保障を受けられるから忘れないようしないとね。
まとめ

台風被害を補償してくれる保険っていろいろとあるんだね。

大事なことは補償される範囲に台風などの自然災害が含まれているかどうかだよ。せっかく保険に入っていてもカバーされなければ意味がないから、補償内容をきちんと見直しておくことが大切。特に水災は保険料が高いからと削除しているケースもあるから要チェック!

保険以外にも雨漏りしないよう建物のメンテナンスや建物周囲で飛ばされそうなものは片づけておくなどの心構えも重要だね。

自然災害の補償内容を簡潔に解説したチラシが日本損害保険協会で配布されていますので参考にしてみてください。
一般社団法人日本損害保険協会「自然災害(風災・水災・雪災等)を補償する損害保険」
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