数ある保険会社に先駆けて、今までにない商品や補償を提供するのは、保険会社にとって時間と費用がいることなんだよ。

早速そのあたりを見ていこう

太陽生命が発表した資料から見ていくよ。

ここは注意が必要なところで、すでに発売している「入院一時金保険」に加入していて、さらに「感染症プラス入院一時金保険」にも加入した場合に、それぞれの加入限度額の合計40万円まで保険金が支払われるということ。
つまり「感染症プラス入院一時金保険」のみの加入はできないことだよ。

実はそうではないんだ。報道だと「特化型」となっているけど、保険会社が発表した下の図を見て。

「特化型」の定義はわからないけど、少なくとも保険会社はコロナのみに特化していない。図にあるとおり、新型コロナだけではなく「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(通称：感染症予防法)」で指定されている感染症に罹った場合も保障されるよ。
そもそも、この保険の給付金の名称が「災害入院一時金」なんだ。

多くの保険会社で自然災害や交通事故などの不慮の事故でケガをして入院した場合に保険金が支払われる「災害入院特約」、不慮の事故で死亡した場合に保険金が割増で支払われる「災害割増特約」などがあるけど、保険金が支払われる事故には「感染症」によるものも含まれているんだ。
さらに、今回の事態を受けて新型コロナに罹った場合も、保険金、給付金が支払われるようにほとんどの保険会社は改定したんだ。

最初にも言ったけど、保険商品の開発には金融庁への許認可などで時間がかかるんだよ。それがこの半年程度で発売できるのは、既存の商品があったからこそ。
それに、「日本初」というのも誤りではなく、日本で販売されている「医療保険」は入院したら1日あたり数千円支払うというものが主流だけど、この保険では医師が入院が必要だと診断したら一時金としてまとまった保険金が受け取れるのが今までにない最大のメリットなんだ。

資料によると毎月の保険料は、20歳男性が460円、20歳女性は360円、40歳でも男性460円、女性340円だから「お守り」感覚の金額だね。

資料からはわからないけど、「支払通算限度回数」があるかもしれないことかな。
加入必須の「入院一時金保険」では、入院したら20回まで一時金が給付されるけど、それを超えたら支払われないことになっているから、少なくとも同じ制限はあると思ったほうがいいね。

新型コロナは「政令」で「指定感染症」に定められているけど、将来、他の指定感染症と同じように「感染症予防法」で指定され、その後指定の対象外となったときに、この保険の保障の対象外にもなってしまうことかな。ワクチンや治療薬などが開発され、治療方法が確立されれば指定からはずれるかもしれないけど・・・

新しい感染症だけに保険会社も手探り状態だから、風邪や腹痛のように完治してもすぐに加入できるかはわからないね。
健康なうちに加入するのが生命保険、医療保険だから、まだ加入していない人は元気なうちに検討するのがいいと思うよ。