地震保険の加入率・付帯率を見てみよう!
「地震保険は必要なの」で地震保険の世帯別加入率や付帯率を見たけど、ボクが住んでいる地域ではどうなのかな?
この間は年度別の全国平均だったから、今回は地域ごとに細かく見ていこう。
地震保険の世帯加入率が高い県、低い県
■都道府県別世帯加入率
出典:損害保険料率算出機構「グラフで見る!地震保険統計速報(世帯加入率統計)」
出典:損害保険料率算出機構「グラフで見る!地震保険統計速報(保有契約件数統計)」
- *1 本表は居住用建物および生活用動産を対象として損害保険会社が取扱っている「地震保険」のみの数値であり、各種共済については含まない。
- *2 世帯加入率とは、当該年度末の地震保険保有契約件数を当該年度末の住民基本台帳に基づく世帯数で除した数値。ただし、2013年以降は、当該年末の地震保険保有契約件数を翌年1月1日時点の住民基本台帳に基づく世帯数で除した数値。なお、世帯数には、2012年7月9日より住民基本台帳法の適用対象となった外国人が含まれている。
どの都道府県も数字が上がっているね。
世帯加入率は地震保険誕生直後の1967年度は20.0%だったけど、その後は徐々に減少し1993年度には7.0%と過去最少となったんだ。しかし1995年1月に発生した「阪神淡路大震災」を機に上昇し、その後も各地の大地震の発生後に大きく伸びるようになったよ。
東日本大震災で沿岸部の被害が大きかった宮城県は全国で唯一の50%超になったんだ。
熊本県も大きく上がっているね。愛知県は大地震が起きなかったけど10年前から世帯加入率が高いんだね。
出典:愛知県防災危機管理課「令和元年度防災(地震)に関する意識調査結果のあらまし」
全国で世帯加入率が最も低かったのが沖縄県だけど、2016年度におこなった県の調査によれば沖縄県で近い将来、大きな地震・津波が発生すると思うと回答した人の割合が58.8%と多くの人が関心を示しているよ。
出典:沖縄県「第9回県民意識調査報告書」
地震保険の付帯率が高い県、低い県
■都道府県別付帯率
出典:損害保険料率算出機構「グラフで見る!地震保険統計速報(付帯率統計)」
- *1 本表は居住用建物および生活用動産を対象として損害保険会社が取扱っている「地震保険」のみの数値であり、各種共済については含まない。
- *2 付帯率とは、当該年度中に契約された火災保険契約(住宅物件)に地震保険契約が付帯されている割合である。
世帯加入率と違って付帯率は、住宅用の火災保険に加入している人のうち地震保険も同時に加入している人の割合を示しているよ。
多くの県が60%後半と高い数字だね。2010年度と比べると全ての都道府県で付帯率が大きく伸びているね。
宮城県や高知県のように元から付帯率が高かった県でも10%以上増えていることを見ても、地震に対する危機感が高いことがわかるね。
地震保険の付帯率が高い町はどこ?
■市町村別付帯率トップ30
出典:損害保険料率算出機構「グラフで見る!地震保険統計速報(付帯率統計)」
大地震の被害に遭った地域で付帯率が高いね。
宮城県は県全体の付帯率も全国トップなだけに、ほとんど市町村で90%前後の付帯率になっているよ。
岩手県や熊本県も多くの町が入っているね。
熊本県は熊本市をはじめほとんどの町が85%前後の付帯率だね。岩手県も津波による大きな被害が起きた沿岸部の町は85%以上だけど、内陸部は盛岡市の66.%をはじめ60%台が多いんだ。
出典:宮崎県「宮崎県県民意識調査集計結果(令和元年度)」
普段は意識していなくても、周りの人の勧めなど何かのきっかけで地震保険に加入することもあるよね。
まとめ
都道府県別で見ると太平洋側と日本海側で地震保険の付帯率に差があるけど、同じ県の中でも大きく違うところもあるね。
北海道だと根室市で91.9%もあるけど、士別市で13.6%、名寄市では12.2%と7倍以上の差があったよ。住んでいる地域の状況や過去の地震の被害などで意識が違ってくるのは仕方がないけど、自分で出来る備えは普段からやっておくのが良いと思うよ。