20歳代でも生命保険は必要?
20代はまだ若く、病気になることもほとんどないから生命保険は必要ないとよく言われています。
会社でも先輩から生命保険の話が出たけど、今一つピンとこないな。
データで見る20代の生命保険事情
厚生労働省の令和元年簡易生命表によると、20歳の死亡率は男性が1,000人あたり0.43人、女性が0.20人、29歳では男性が0.52人、女性が0.25人となっています。
■人口千人当たりの死亡者数と平均余命
出典:厚生労働省「令和元年簡易生命表」を基に作成
男性よりも女性のほうが死亡率は低く、平均余命も長いね。
そうだね。平均寿命も男性が81.41年、女性は87.45年と、女性のほうが6年以上長いよ。
(前年対比では男性は0.16年、女性は0.13年上回っています。)
60年以上生きられる可能性が高いなら、今から生命保険に入っても無駄なんじゃないかな?
それじゃあ、実際どのくらいの人が加入しているか見てみよう。
出典:公益財団法人生命保険文化センター「令和元年度生活保障に関する調査」を基に作成
半数以上の人が生命保険に入っているんだ。こんなに多いとは思わなかったよ。
生命保険文化センターの「令和元年度生活保障に関する調査」によれば、20代の人が多く回答した生活上の不安項目として「自分が病気や事故にあうこと」や「家族の者が病気や事故にあうこと」とあるから、若くてもリスクを感じている人は多いみたいだね。
う~ん、自分はどうなのかわからないよ。
結論から言うと、20代でも生命保険が必要なケースがあるよ。
それをこれから解説するね。
生命保険が必要な理由とは?
20代でも生命保険に加入するメリットは何でしょうか?主に3つの理由があげられます。
1.働き始めで、まだ貯蓄が少ない
若くて健康であっても、病気に限らず、事故や災害によるケガなどで入院する可能性はあります。特に新社会人として働き始めたばかりだと、治療費用などの出費、欠勤による収入の減少を十分に補えるだけの蓄えはあまりないかと思われます。
実家で両親と同居していて経済的な援助を受けられるのであればよいのですが、実家を出て遠方で一人暮らしとなれば、自分自身でカバーしなければならなくなるでしょう。
病気やケガのときを含め、急な出費に対応できるよう日頃からの蓄えは大切だね。
うっ・・・(今月はスマホゲームに課金しすぎて金欠なんだよな)
2.若くて健康
生命保険に加入できるのは、原則として病気やケガなどで治療していない健康体な人です。健康ならば保険は必要ないと思われるかもしれませんがそうではありません。
保険会社は一度病気になると、病気の再発や、早期に亡くなる可能性が他の人より高いと考えます。そのため、健康な人と比べリスクが高いと判断されれば、いざ必要となったときに保険に加入できなくなってしまうことがあります。
また、女性の場合は、妊娠が判明してから出産して退院するまでの期間、医療保険、生命保険のほとんどが加入を制限されます。
健康な状態であるうちに加入の検討をしなければなりません。
風邪であれば完治から一定期間経過すれば保険の加入も可能になるけど、新型コロナウイルスに罹った場合、新しい感染症だけに保険会社も手探り状態のため加入が難しくなることもあるみたいだよ。
3.保険料が安い
年齢が上がるにつれて、死亡したり、病気にかかるリスクも上がります。生命保険料は契約した時の年齢で保険料が計算されるので、若くて健康なうちに加入すると保険料は安くなります。
1番目の理由とも被るけど、収入が少なく貯蓄に回す余裕がない場合ほど、少ない保険料で急な事態に備えておくことも大切だよ。