30代の保険の選び方

30代 独身

独身世帯のイメージ
扶養する家族がなく、収入が安定し、ある程度の貯蓄ができていれば、大きな保障は必要ないでしょう。自分が死亡したことで発生する葬儀費用や整理にかかる費用などは自身の貯蓄で賄うことができるかもしれません。しかし、今は独身でも、結婚する予定があったり、両親の高齢化により援助する可能性が高いのであれば、それらに備えて「死亡保険」などの準備をする必要はあります。
「死亡保険」を検討する場合には、保険期間が長いものを選ぶとよいでしょう。理由は2つあります。1つ目は、上記でも述べた通り、30代からは常に大イベントが発生する可能性があり、いつでもそのような事態に直面したときに備えるためです。
2つ目が健康面のリスクが上がることです。生命保険料は、加入するときの年齢や健康状態で保険料が決まります。若くて健康であれば保険料が安いですが、30代以降は急激に健康面での不安が顕著になり、保険料も高くなっていきます。また健康状態に問題があると、生命保険に加入できないこともあります。そのためにも契約が途切れることのない長期の契約で準備するとよいでしょう。
必要な保障額は状況によって異なりますが、長期に渡っての保障となりますから、「葬儀費用+整理費用+α」が目安になるかと思います。「+α」は扶養する家族ができたときに備えての最低限の金額です。
一方、病気やケガで働けず、収入が減少したときに備えて「就業不能保険」に加入するのもよいでしょう。

イヌくん

収入が不安定で、貯蓄も不十分な場合には「医療保険」で治療費を備えるのもありです。

疑問な小寧さん

女性もこの内容で十分なの?

解説イヌくん

女性の場合だと「がん」への備えも必要かもしれないね。
国立がん研究センターなどがおこなっている報告書によれば、20~30代のがん患者のうち女性が約80%も占めているんだ。
出典:国立がん研究センター「院内がん登録 小児・AYA世代がん集計 について」

小寧さん

「がん保険」の検討も大切ってことね。

例え独身でも、将来を見据えて準備しよう!

30代 既婚

夫婦のイメージ
結婚して、新たな家族ができたなら、パートナーのためにも万一の備えが必要になります。
共働き世帯であれば、残された妻もしくは夫自身に収入があり、夫婦で築いた貯蓄などの財産もあるかもしれませんますので、大きな保障は必要ないでしょう。一方、夫婦のいずれかが働いている片働き世帯の場合、家計の主な収入源となる世帯の働き手に万が一のことがあったときに、残された配偶者の「当面の生活」を賄える程度の保障を用意する必要があります。「当面の生活」としたのは、残された配偶者も働きに出て収入を得たり、もしくは再婚する可能性もあるでしょうから、あまり大きな死亡保障は必要ないと考えられます。
子供がいないうちは、それほど大きな保障は必要ないかもしれませんが、子供が誕生したときに備え、保障が一生涯続く「終身保険」で保険の基礎をつくるのもよいと思います。必要な保障額は家族構成や財産状況で異なります。「死亡保障」が不足しているなと感じたら、必要な期間だけ必要な額を「定期保険」、「収入保障保険」で追加し、高額な保険料にならないよう工夫することも大切です。
ある程度の貯蓄があれば「医療保険」の必要性は高くありませんが、貯蓄が少ないときや子供が誕生する可能性があるときは、女性だけでも加入をして、貯蓄や収入の減少に備えるのもよいかと思います。

イヌくん

共働き世帯なら、お互いに「就業不能保険」に加入して、病気やケガで働けずに収入減となったときの備えを検討するといいかもしれません。

小寧さん

女性なら「医療保険」や「がん保険」なども重視するといいのね。

新たな家族のためにも「死亡保障」の基礎を作ろう!

30代 既婚(子供あり)

夫婦と子供のイメージ
30代は、小さな子供がいる世帯が多い年代でもあり、子供の教育費用や生活費など万一の時の必要な保障額が高額になります。そのためにも世帯の働き手の保障は手厚くする必要があります。
保障額が契約が終了するまで変わらない「定期保険」で準備するのもよいですが、高額な保障であれば保険料もその分高くなり、毎月の支払いが負担になるかもしれません。そこで残された家族が年金のようにで毎月一定金額を受け取ることができる「収入保障保険」で準備する方法もあります。最初は大きな保障額になっていますが、契約が満期に近づくに連れて少なくなっていくことから、保険料が安めに設定されています。

疑問な小寧さん

共働きの場合、夫婦のどちらの保障を重視すればいいの?

解説イヌくん

夫婦で収入に差があるなら、主に収入を支えている方の保障を重視するといいね。収入差がない場合は、どちらか一方が働けなくなると家計に影響するから、夫婦ともに保障を手厚くするのがいいけど、保険料が負担にならないように、将来発生する子供の教育費用を賄えるだけの保険を用意するといいかも。

住宅を購入したとき

一戸建住宅のイメージ
住宅を購入した場合、住宅ローンを組んで購入するケースが一般的かと思いますが、ローンの残高も必要な保障額に入れるべきなのでしょうか?
この場合、ローンの申し込みと同時に「団体信用生命保険(団信保険)」に加入していることが多いです。この保険は住宅ローンを借りた人が死亡したり高度障害状態になったりしたときに、保険金により残りのローンを弁済してくれる保障制度で、生命保険の一種でもあります。ゆえに保障が重複しないよう、「団信保険」では補えない部分のみを検討するのがよいと言えます。

解説イヌくん

必要な保障額を決めるときは、子供がまだ小さい場合、公的保険から「遺族基礎年金」や「遺族厚生年金」が支給される可能性が高いので、その点を考慮して検討する必要があります。

もしものとき家族の生活が守れるように準備しよう!

まとめ

30代は新しく家族が増えたり、家を購入したりするなど人生の節目となる出来事が多く、また、責任が重くなる世代です。万一の際に家族が幸せに暮らしていけるよう必要な保障額を検討し、備えることが大切です。

OKイヌくん

自分で情報を収集して考えることも大切だけど、誰かに相談してアドバイスしてもらうと選択肢が広がるかもしれないよ。

 
2/2ページ


【ゼクシィ保険ショップ】結婚から始まる新たなライフスタイル